週刊おやさい通信 vol.33

カタログ33号(お届け日;11月14日~11月19日)で案内している青果・米の産地の様子をお届けします。

みかんの出荷・・・その前に
ずらりとテーブルに並んだみかん、そして何やら気難しい顔のおじさん達‥‥グリーンコープとみかん産地との協議会(目合わせ会といいます)の様子です。
各産地からみかんを持ち寄り、今年のみかんの出荷基準を話し合う場です。
みかんの産直産地は九州に9産地、年によって出来具合が違う上に、同じ産地でも地形や標高によって気候が微妙に違います。
そこで毎年この時期、全産地から穫れたてのみかんを持ち寄って、その年の出来を評価し、細かい出荷基準を決めるのです。
サイズ、色のつき方、果皮の傷など・・・さまざまな項目を決めていきます。

ここで決められた基準は、各産地で持ち帰ってメンバー全員に周知徹底させます。
出席した生産者の皆さんの真剣な表情・・・「よりよいものをお届けしたい」「表面に傷があって見た目は悪いけど、味はよいので、是非食べて欲しい」いろんな思いが交錯しています。

今年の目合わせ会の協議結果は?

「今年はやや小玉傾向のため2Sを2割程度入る‥‥玉数は1kg規格で6~15玉、2kg規格で15~28玉、5kg規格は大小のバランスを考えて37~72玉とする」「梅雨時期の豪雨と梅雨明け後の暑さの影響もあり、皮部分に病害虫・風被害を受けたものは皮面の3割くらいまでとする」などなど、今年の出荷基準が決まりました。
気になる糖度は、この時期で10度~11度くらい、今年のみかんも期待できそうです。

頼りになる道具たち

目合わせ会で使われる道具たちを紹介します。
これはすぐに分かると思います。みかんの玉のサイズを測るスケールです。
赤と緑で文字が書かれていますが・・・温州みかんはオレンジの目盛り、八朔なら緑の目盛りを読むと、Sから2Lまでサイズが一目で分かるようになっています。
裏側は早生温州みかんと甘夏が表示されていて、これ一つで4種類の柑橘のサイズが測れるわけです。便利でしょ。
あっ、一人だけ遊んでいる?・・・違います。「百姓倶楽部八女の郷」の平さんが見ているのは屈折糖度計です。
先端部分にみかんの果汁を塗って光にかざして糖度を測るんです。
糖度によって光の屈折率が変わることを応用した道具です。

画面を覗いてみるとこんな感じで、青と白にはっきり分かれます。画面には、縦に目盛りがあって青と白の境界線にある目盛りの数字が糖度です。このみかんの糖度は12.8度、これは甘い!

この屈折糖度計、グリーンコープの農産部も持っててちゃんと点検しています。(最近はデジタル式の糖度計もあるそうですが、農産部はシンプルで丈夫な旧式を使ってます)

今年もよろしくお願いします

今年はみかんのおもて年。
生産者の皆さんは1年がかりで、枝の剪定、下草の草とり、摘果作業と続けてきました。
出荷が始まると、気温の変化やイノシシ・ヒヨドリなどの害獣や病害虫など、気の抜けない日々が続きます。
その努力が報われるのは、組合員の皆さんからの注文と、「おいしかったよ」の一言。
今年もみかんのご利用、お願いします。

新しい米デザイン発表・・その2

前回、赤とんぼAとBのデザインをご報告しました。今回は赤とんぼCのデザインをご紹介します。(といっても、もうカタログでご存知ですよね)

赤とんぼCのデザインを作成してくださった大江さん・・・お礼としてグリーンコープの産地「肥後七草会」にご招待しました。
秋の一日、1家4人で参加いただきました。

「肥後七草会」は、干拓地から山間の田んぼ、そしてみかん山まで、生産している品目も多いのですが、圃場の立地もバラエティ豊かです。お米の収穫体験でコンバインに乗っけてもらったり、みかん狩りしたり・・・おだやかな陽射しの中、実りの秋を満喫していただけたと思います。

不知火海とムツゴロウ

肥後七草会の松村さんのお宅、直ぐそばは堤防、その向こうは不知火海です。
休憩タイムを利用して大江さん一家に礒遊びも体験していただきました。
これはその時の1枚・・・・ムツゴロウです。
大江さん、素敵なデザインありがとうございました。
グリーンコープの産直米と一緒に、これからずっと組合員の皆さんに親しんでいただけることでしょう。

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週刊おやさい通信 vol.32

カタログ32号(お届け日;11月7日~11月12日)で案内している米・青果の産地の様子をお届けします。

 新しいお米の包材です

今週のカタログのお米のページ、包材デザインが新しくなっているでしょ!
赤とんぼAとBのデザインがこれです。

作者は山口県周南市にお住まいの藤本さん・・・「自然との共生」というイメージどおりの素敵なデザインです。

 

 

お礼に産直ツアーにご招待しました
訪問した産地は熊本県にある「肥後七草会」です。息子さんの伸吾くんと一緒に、稲刈りをしている田中さんの田んぼへ・・・。
鎌をお渡しして早速稲刈り・・・田中さんのように鮮やか・・・ではありませんでしたが、それでも初めてにしてはなかなか上手な鎌さばき(?)

 

藤本さんには肥後七草会で生産している野菜・果物を全部見ていただきました。品目が多いので、相当駆け足でしたけど・・・。

藤本さん親子の熱心な質問と、松村さんをはじめ「肥後七草会」の皆さんのていねいな説明・・・収穫後のぶどうの枝の選定の仕方、先週植えたいちごの苗のこと、玉ねぎのマルチの張り方まで。

生産者の苦労や思いを理解しようという気持ちと、安心・安全でおいしいものをお届けしているという自信が伝わってくる交流風景でした。

みかん狩りも・・・
たわわに実っているみかんが分かりますか?今年のみかんは期待できそうです。

最後に、藤本さんから、「本当に楽しいひと時を過ごさせてもらいました。生産者の皆さんは、勉強熱心でいろいろ工夫されているのを知って、感激しました。」

伸吾くんも「初めてのことばかりで戸惑いましたが、良い経験になりました。」

・・・それからお昼に松村さんのご自宅でご馳走になった「肥後七草会ご膳」・・・新米ひのひかりの「おにぎり」から熊本名物「だご汁」まで全て自家製・・・とってもおいしかった!

藤本さん、駆け足の一日、お疲れ様でした。
藤本さんが描いてくださったデザインは、これからずっと大切に使わせていただきます。

 

 

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週刊おやさい通信 vol.31

カタログ31号(お届け日;10月31日~11月5日)で案内している青果・米の産地の様子をお届けします。  

田んぼの幾何学模様  


今回はいきなりこんな写真から・・田んぼに出現したきれいな模様。
稲刈りが終わった後のわらは、乾燥させて飼料や敷きわらにします。ここは山形県「米沢郷牧場」の田んぼです。
 
米沢郷牧場では、産直米の他、さくらんぼやぶどう・洋梨などをグリーンコープ向けに生産しています。 
  

なぜ、牧場がお米や果物を?
  

なぜ、牧場がお米や果物を作っているのか、ちょっと不思議ですよね。
  

ここは山形県置賜盆地、周囲を2千㍍級の山々に囲まれ、昼夜の寒暖差が大きく、山から湧き出す水も潤沢で、農業に適した土地柄です。
  

この地で自然循環農業を目指す「米沢郷牧場」・・・土・水・大気そして微生物が織りなす自然の物質循環を取り戻すことを基本においているそうです。畜産と野菜や果樹の栽培が別々に存在するのではなく、「菌体飼料工場」「堆肥センター」「BMW(活性水)システム(※注)」を使ってつなぎ、循環させていく・・・自然の循環の中に人の営みが加わる、ということだと思います。
  

グリーンコープはそのことを「自然との共生」という言葉で表現し、その営みに生産物を利用する消費者として参加することを「産直」という言葉で表現しています。  

写真は、「米沢郷牧場」の思いを熱く語る伊藤さんです。 
  

災害を乗り越えて・・・
  

3月に起きたあの大震災と原発事故・・・直接の被災はなかったものの、本当に大変な苦難に見舞われ、今もたたかっている「米沢郷牧場」・・・このお話は、改めてお伝えしたいと思います。 
(※注)BMW(活性水)システム牛の尿をいくつもの槽を通しながら自然石や腐葉土で処理しバクテリア(B)とミネラル(M)で活性化した水(W)のこと。活性水は家畜の飲水や飼料・堆肥の発酵、稲・野菜・果樹の栽培に使われます。  

   

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週刊おやさい通信 vol.30

カタログ30号(お届け日;10月24日~10月29日)で案内している青果の産地の様子をお届けします。       

 赤ちゃんです       

ここは大分県と熊本県の県境に近い玖珠郡九重町にある「豊肥アグリ企画」の畑です。
遠くに阿蘇の外輪山も見えます。
    
これ、何か分かりますか?
上がキャベツの赤ちゃんです。そして下が白菜の赤ちゃんです。    
    
     
  
  

   

豊肥アグリ企画っていい名前ですよね
     

  

大分県(豊の国)と熊本県(肥の国)にまたがって畑があるから豊肥、そしてアグリはもちろんアグリカルチャー(農業)。
つまり「豊か」で「肥えた」「農業」・・・阿蘇の肥沃な土壌と、標高500~600㍍の清冽な気候、そして豊富な水・・・ここに立つと名前の通りであることが分かります。       

  

 

これがホントの「鹿(しし)おどし」
     

畑の真ん中に立った真っ赤な煙突、横には何故かプロパンガスのボンベ。       

何かと思って見ていると・・・突然ドッカーンとものすごい音。
       

そして、ちょっと緊張気味にたつ高野さんの前にオレンジとブルーの電線が・・・これ、電柵といって電線に触れるとビリッとくるんです。
畑の周囲に張り巡らされています。
       

どちらも鹿やイノシシを追い払うためのものだそうです。
       

7月の「週刊おやさい通信」で鹿に食い荒らされた大根畑を紹介しましたが、その後も被害が続いているとのことで、こうした設備が必要になってくるのです。
       

こちらは、小林さんの小松菜の畑
       

小松菜の種がまかれているはず・・・です。
不織布をかぶせることで、「空気を通す」「水を通す」「でも虫は通さない」ということだそうです。
これも農薬を使わないための工夫です。       

       

        

        

       

        

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週刊おやさい通信 vol.29

今回の週刊おやさい通信は、グリーンコープふくおかの職員・ワーカーズ有志が取り組んだ実習田の報告です。

 豊作でした
「週刊おやさい通信」でたびたび紹介させていただいたグリーンコープふくおか職員・ワーカーズ有志による実習田の取り組みです。

「組合員の皆さんにグリーンコープのお米のよさを伝えるために、まず自分達が実際にお米を作り、生産者の苦労や思いを自分の体で実感する」という壮大な試みです。

快晴の秋空の下で、やっと稲刈りを迎えることができました。
総勢70名が鎌で手刈りし、コンバインまで運んで脱穀です。約360kgありました。わずか1反に満たない田んぼにもかかわらず、結構な大仕事でした。

「生産者の苦労が実感できました。」
「こんなに苦労してできるお米、大切に食べなきゃ。」
「これで、組合員の皆さんに自信を持って、自分の言葉でお米の利用をお勧めすることができます。」
職員・ワーカーズの皆さんにとって、収穫はお米だけじゃなくて、もっと大きな収穫があったようです。

田んぼを貸していただいた福岡市農協普通作研究部会の松村部会長さん、福岡市農協の皆さん、本当にありがとうございました。

健康と、農業と、環境と・・・

こちらは野外学習会・・・カマキリやこおろぎを見つけて大騒ぎの子どもたちです。
この3ヶ月間多くの生き物たちに出会うことができました。
「農薬や除草剤を使わない、あるいは減らす」ことは、その分「手間と労力をかける」ということです。


確かに大変なことですが、その結果、多くの生き物達を育むことができました。

稲刈りに驚いて飛立った昆虫を狙って赤とんぼが飛んできます。
 

生産者の健康と、食べる組合員の安心・安全・・それだけでなく農業は多くの生き物たちの生命(いのち)も育てています。お米や野菜を食べることが、農業を守ることにつながり、環境を守ることにもつながっている・・・「売るための商品」じゃない、本当の「食べもの」ってこういうことだと思います。

 

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週刊おやさい通信 vol.28

カタログ28号(お届け日;10月10日~10月15日)で案内している青果・米の産地の様子をお届けします  

この花、何だか分かりますか。
  

真っ白で、きれいでしょ。にらの花です。
「百姓倶楽部八女の郷」の吉開さんのにら畑です。  

ミツバチが見えますか?無農薬のこの畑には、たくさんの生き物が寄ってきていました。  

地道な取り組みですが・・・
 

先日熊本県の「御岳会」の田上さんと藤田さんがグリーンコープの青果センターに来られました。8月から9月にかけて葉もの野菜の傷みが増えたのを心配して、自分たちが出荷した野菜が物流センターについたときにどのような状態になっているか、確認に見えられたのです。グリーンコープの物流・農産の責任者も立ち会って、議論を重ねました。  

野菜たちも生き物です。雨や風が続くと体力が落ちて弱ってきます。こうした野菜は収穫したあとしばらくは新鮮な状態ですが、一定の時間が経過したり、温度変化があると急速に品質の低下が起きます。  

産地を出荷した時も、グリーンコープ青果センターで仕分けする時も全く異常はないのに、組合員さんのお宅に届いた時には悪くなっている、ということが起きるのです。  

どうしたら品質低下を防ぎ、鮮度のよい状態でお届けできるのか、栽培管理の技術だけでなく、温度管理や輸配送の問題など多角的に研究する必要があります。  

時間のかかる地道な取り組みですが、グリーンコープも産地も協力し合って乗り越えたいと思っています。
田上さん、藤田さん・・・お忙しい中、本当にありがとうございました。 

風のいたずら
  

こちらは、グリーンコープふくおか職員・ワーカーズ有志による実習田。収穫を1週間後に控えた最後の草取りです。 

  

田んぼに来てみると・・・ところどころ稲が倒れています。
前日の雨と風にやられたようです。  

かかしさんの帽子も・・・稲刈りまであと1週間・・・かかしさん、よろしくお願いします。

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週刊おやさい通信 vol.27

今週は、今が見ごろの「赤米」の田んぼをご紹介します。   

赤米の産地から
   

ここは福岡県福岡市と佐賀県唐津市の間に位置する福岡県糸島市二丈町、糸島赤米プロジェクトの田んぼです。
   

背後の山から海に向かって谷間を縫うように棚田が広がっています。民家が両脇の山に沿って並んでいるのが分かりますか?
 
「ここは昔から田んぼが作られていた土地です。稲作に一番適した土地に田んぼができ、稲作に向いていない土地に家が建ったんです。今でもそうです。」と吉住さん。
なるほど、棚田や集落って、そうやって成立してきたんだ・・・。
   

赤米とは
   

これが赤米の田んぼです。きれいでしょ。
よく「古代米」と言われる、お赤飯のルーツのお米です。赤いといっても紅色でなく、赤褐色の色素を持った米で、胚乳の部分は白、糠層の部分に「カテキン」という赤褐色の色素を含む、野生種の稲に近いお米です。赤米は昔から日本でも栽培されていましたが、明治以降は作られなくなり、一部の地方で神事用として細々と栽培されていたんだそうです。
   

文献によると決しておいしいお米ではなかったそうですが・・・それをもち米種と掛け合わせることで出来たのが、この二丈赤米なんだそうです。
   

よく見ると1粒に1本ずつ芒(「ぼう」とか「のぎ」とか呼ばれます)が伸びています。これが赤いため、田んぼ全体が赤く染まって見えるのです。
「夜間の温度が低い方がきれいな赤い色が出るんですよ。その意味で、ここは赤米の生産に適した土地です。」
     

触ってみるとこの芒、結構硬いんです。
「米には本来この芒があるんです。でも収穫する時、折れた芒が襟元から入ってチクチクして痛かったり機械に引っかかったり、作業の邪魔になるんです。
 
だから品種改良が重ねられて今では芒のない品種ばかりになりました。
その意味では赤米は原種の性質を残しているといえるでしょう」と吉住さん。
   

そういえば同じような芒がある「小麦」も「とうもろこし」もイネ科の植物でしたね。
   

なぜ赤米を?   

「今の日本の米政策は、ブランド信仰というか、コシヒカリ系の品種に品種改良が偏りすぎていると思うんです。
でも地球温暖化など、これからの環境の変化を考えると、それに耐えられるように遺伝子の多様性があった方がいいんじゃないか、そう思うんです。」
   

そこで、主流の稲とは血縁が遠い稲を掛け合わせようと、「対馬系うるち米種の赤米」と「白のもち米」を掛け合わせてできたのがこの二丈赤米です。
この米は、生命力が強く厳しい自然環境下でも育つたくましい品種だそうです。
   

「農薬や化学肥料もほとんど必要ないんです。化学物質に頼らず環境負荷の少ない農業を目指す私たちは、こういう品種を後世に残したいと思っているんです。食べる人の体への負荷も少ないですし。」と吉住さん。
   

糸島からのメッセージ
   

この田んぼ、色の濃淡があるのが分かりますか?1枚の田んぼに普通のお米と赤米を植えています。
苗の時には分からないんですが、品種によって成長が違い、穂の色が違う、それを利用して田んぼをキャンバスにしてメッセージを描こう、というスケールの大きな取り組みです。もう21年目だそうです。
   


   

 

9月11におじゃました時は、こ~んな感じで絵文字が浮かんでいました。
観賞用のやぐらが立っているのですが、それでもカメラで全景を写すのは不可能でした。
  

「糸島から愛をこめて、全国へ元気を!!」と読むそうです。  


 吉住さんは「実は私もちゃんと見たことがないんです。テレビのニュースでヘリコプターからの映像を見たくらいです。」
見たい人は9月17日~19日に鑑賞会があるそうですから、インターネットで場所を探してみては・・・。
日によって、赤米のおもち・うどん・おにぎりの試食があるという情報も・・・。
   

    

それから、見るのは日没前の5時頃が一番美しいそうです。
ちなみにこちらは黒米の田んぼ、写真ではよく分からないのですが、普通のお米とは印象が違うんです・・・猛々しい感じがしました。野生に近い品種なのだそうです。
   

ちょっとうれしい
   

吉住さんのお宅を訪れた「Agri-Project in九州!!」の皆さん、福岡県の大学生4人組です。折角なので、吉住さんの奥さんも一緒に・・。
   

「食と農をもっと身近に」ということで、毎年農業体験をしているそうです。もう10年続いているんだそうですよ。
こんな風に、食べものと農業に関心を持ってくれる若い人たちがいる・・・ちょっと明るい気持ちになりますね。
   


   

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週刊おやさい通信 vol.26

今回は、りんご・みかんの早期予約の取り組み向けて、産地での生産の様子をご報告します。

 りんご・みかん早期予約が始まります
早いもので今週から「りんご・みかん早期予約」が始まります。

それに先立ち8月上旬に、りんごの産地八ケタ会におじゃまする機会がありました。
りんごの枝越しに長野の町をご紹介・・・ここは標高500メートル、陽射しは暑いものの木陰に入れば風が気持ちいい、さすが長野県。りんごがほんのり色づいているのが分かりますか?これは早い品種「つがる」です。

りんご産地も出荷の準備に大忙しです
北沢さんのりんご畑です。たわわに実って重くなった枝に支柱を立てているところです。

こちらは「摘果」作業・・・りんごを選別して、変形果や小さなものを落とします。こうして数を絞り込み、栄養分を集中させておいしいりんごを作ります。この摘果作業、これから毎日続きます。

りんごの実が色づくと、「玉回し」といって実を回転させて日光をあて満べんなく色が着くようにします。

これも大切な仕事
りんごの木の間を縫うようにりんご畑を疾駆するゴーカート?・・・これは乗用タイプの草刈機です。車体の下には大きな回転刃が付いています。りんご園は広くて、とてもじゃないけど人手で草は刈れません。
というわけで、こういう機械が必要になるのです。

余談ですが、この草刈機の商品名・・・「草刈機まさお」というのだそうです。(ホントの話)

こちらはみかん畑

8月下旬にみかん畑を訪問しました。
こちらは熊本県のアグリネット大隅さんのみかん畑です。
山の斜面の段々畑、標高250メートルあります。

みかんの出荷は10月の極早生(ごくわせ)に始まり、11月から早生、年明けから晩生(おくて)、と品種が移り変わります。
極早生は緑色で皮が薄い小ぶりのみかん、晩生は年明けに出てくるみかんで、大きくて平たいみかんです。産地は九州に9産地あって、それぞれの産地から出荷します。


産地毎に品種が違ったり、同じ品種でも地形や気温や土壌の違いで出荷するタイミングが微妙に違ってきます。
そこで、週ごとに各産地の様子を見ながら、一番おいしい時期と最盛期を調整しながら産地毎に出荷量を割り振りしていくのです。まさしく産地リレーです。

大隅さんにお話をうかがいました。
「摘果と草刈りが大変です。摘果も除草も、基本的にりんごと同じ作業です。
摘果しなかったら、実の重みで枝が折れてしまうこともあるんですよ。」

「りんごもそうですが、みかんも全ての産地で除草剤も摘果剤も使いません。どんなに大変でもグリーンコープとの約束だし、何より自分たちで決めたことですから。」と大隅さん。

「そういう努力を組合員さんに評価いただいているから利用していただけるんですよね。だから、大変でもがんばれるんです。」

地域とのつながり
九州新幹線です。向こうのトンネルから出てきて足元のトンネルへ一直線・・・大隅さんのみかん畑の近くにある絶景スポットです。

ここ熊本県玉東町は西南戦争で有名な田原坂のすぐ近く、至る所に史跡が残っています。西南戦争から九州新幹線へ、桑畑からみかん畑へ・・ここに立つと、そんな時代の移り変わりがよく分かります。
周りの山を見渡すと、雑木林を伐採して杉を植林してきた歴史、高齢化や離農が進み手入れができなくなって山が荒れていく様子もよく分かります。

農業のかたわら、地域おこしに取り組む大隅さんはこういいます。
「高齢化の問題や人手がなくて荒れていく自然を何とかしないと・・・。まずは地域を元気にしたいと思います。
だって地域がなくなったら、私たちはここでこうやってみかんを作り続けていくことはできないんですから。」

今年もご利用お願いします

 
八ケタ会の井上会長は「今年は春先からの低温傾向で生育が遅れハラハラしました。7月以降の好天でやっと持ち直したところです。
あともうひと踏ん張り、今年もおいしいりんごをお届けします。皆さんの利用があるから、私たちはりんごを作ることができます。今年も早期予約をお願いします。」

青果生産者の会柑橘部会の坂本会長は「今年はおもて年ですが、無事に収穫できるまでは台風、日照不足、病害虫の発生など気の抜けない日々が続きます。
早期予約という仕組みがあるから、私たちは本当に助かっています。私たち9産地で力を合わせておいしいみかんをお届けできるようがんばりますので、産地の違いや品種毎の味の違いを楽しんでください。予約を待ってます。」

グリーンコープ取扱い品ではありませんが
大隅さんちの庭で見つけた柑橘類の中で一番大きな「晩白柚(ばんぺいゆ)」と、一番小さな「きんかん」のツーショットです。晩白柚は直径20センチ、1つの袋の長さが10センチにもなるそうです。

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週刊おやさい通信 vol.25

今回は、グリーンコープふくおか職員・ワーカーズ有志による実習田の取り組みをご紹介します

順調に育ってます      ・・・実習田

おやさい通信でたびたびご紹介しているグリーンコープふくおかの職員・ワーカーズ有志による実習田の取り組みです。
お盆をすぎて、こ~んな感じです。ご覧の通り穂が出ていましたが、この日は雨のせいで花は見られませんでした。

この日は3回目の草取り、約40名の人海戦術です。
稲もこのくらい生長すると葉が硬くなり、不用意に屈むと目をケガしかねません。
足元はぬかるんで転びそうだし、手にした鎌も要注意、あちこち気を配りながらの作業です。

隣の田んぼは青く見える?

写真の奥の田んぼは、福岡市農協普通作研究部会の赤とんぼAです。

どうみてもお隣の田んぼのほうが優秀・・・と思ったら、お隣は「夢つくし」、手前の実習田は「元気つくし」、品種が違うので、田植えの時期も成長の早さも違うのでした。

渾身の力作     ・・・案山子(かかし)

グリーンコープのトラックの後ろから、突き出された手・・・何やらあやしい手つき!?と思ったら・・・

この日のために職員・ワーカーズ有志の皆さんが作った案山子(かかし)がトラックの荷台からはみ出していたのでした。

案山子は3体、どれも力作。

これから稲刈りまで、田んぼでスズメやカラスを追い払う仕事をするのだそうです。
この田んぼ、6月19日に田植えをして、もう2ヶ月、無農薬で順調に育っています。

9月の終わりにはいよいよ稲刈りです。
「ここまで育てた」という満足感と「早く新米のおにぎりが食べたい」という期待感にあふれた職員・ワーカーズ有志の皆さん・・・そしてそれをやさしく見つめる案山子さん。

 

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週刊おやさい通信 vol.24

グリーンコープホームページに「お米と野菜の交流サイト」を新設しました。

  
グリーンコープは多くの皆さんに、産地と生産者と野菜と米をもっと身近に感じていただけるよう、いろんな情報をお届けしようとホームページに「お米と野菜の交流サイト」を開設しました。これからどんどん充実させていきます。・・・今回の「週刊おやさい通信」は、各コーナーの特長をご紹介します。

産地紹介ビデオ
農作業の様子や作物の成長の様子をビデオで紹介します。

撮影はリハーサル無しのぶっつけ本番・・・多少の失敗や画面のブレがあったりしますが、そこは見なかったことにしていただいて、生産者の皆さんの熱い思いに耳を傾けていただきたいと思います。
・・・生産者の皆さん、「しゃべるのは苦手」といいながら結構雄弁な方が多いんですよ。

ライブ中継
いつも出来るわけではありませんが、ライブ中継にもチャレンジします。

畑の「今」をリアルタイムでお届けします。

でも悩みの種は電波状態・・・山間の産地、谷間の畑はライブ中継できません。そしてもう一つ・・準備万端整えても本番は大雨!なんてことも・・・。でも、それもまたお楽しみということで・・・。

ライブ中継は1週間前から、グリーンコープホームページで予告案内します。

定点観測
こ~んなカメラを畑に据え付けて、作物の生育をコマ送りでお見せしようという企画です。
例えば・・・お米の花が咲く様子とか、りんご畑の四季とか。

親子で、家族で楽しんでいただけるように、いろいろな映像にチャレンジします。

生産者の皆さんのブログ
農作業の合間に見つけたこんなものや、あんなこと、生産者の皆さんからの投稿コーナーです。

「きゅうりの花が咲きました」「夕立が来たので、草取りを中断して雨宿り」

みたいな癒し系ブログから

「自慢の野菜を使った究極レシピ」まで、いろんなブログがご紹介できるといいな。

週刊おやさい通信
田んぼや畑で見つけたこんな工夫や雑談の中で聞いたあんな苦労話など・・・

カタログでご紹介できなかったいろんな情報をお届けします。毎週月曜日に発信します。

ご期待ください。

 

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