28号 台風9号・10号による産直青果生産者の被害の様子2
佐伊津有機農法研究会(熊本県天草市)左は台風9号の高潮で枯れ、台風10号で葉も実も飛ばされてしまった角オクラ畑。右は台風10号で葉が飛び倒れた丸オクラ畑。花もほとんど飛ばされてしまい、どちらも回復は見込めません。
びわの木は根が浅いこともあり一部倒木しています。左は折れてしまった3年半の木。右は倒れた木をロープを使って立てたところです。折れてしまった木は無理ですが、倒れた木は立てれば何とか回復するようです。
風はそれほど強くなかったそうですが、ハウスのシートを外していたミニトマトは、強風で倒れてしまいました。写真の左側の列は仕立て直したところ、右側の列はまだ倒れたままです。
れんこんは、15mくらいの風でも影響があります。強風で葉が飛び、茎が倒れてしまい茶色に変色しています。茎が折れてしまうと、茎から水が入って腐れてしまいますが、何とか折れずに倒れた程度なのでその心配はなさそうです。それでも収穫量が1~2割減る見込みですので、今季は早めに終了する可能性があります。写真は代表の中塘(なかども)さん。
出荷中だった栗の木は、倒れてまだ青い実も落ちてしまいました。収穫量が予定よりも少なくなってしまいました。このため、少し小さめのものもお届けするように出荷基準を見直して、規格変更して出荷することにしました。
ミニパプリカは、強風で倒れてしまいました。立て直せば何とか回復する見込みがありますが、立て直すのも大変です。
阿蘇小国郷(熊本県小国町)の麻生さんはトマトをハウス4棟で栽培しています。その内1棟は7月の豪雨で水没し、ほとんどダメになってしまいましたので、残った3棟で何とか生産していました。今回の台風10号の対策で、ハウスの被覆資材を全て剥いで、ハウス倒壊を免れようと対策していました。その結果、ハウス被害はなかったものの、トマトはほとんど倒れてしまいました。今季はトマトを頑張って生産しようとしていたところ、度重なる災害によってとてもショックを受けられています。
阿蘇小国郷(熊本県小国町)穴井さん。出荷中のミニパフリカが、たくさん落果してしまいました。強風で根も傷み、今後の回復は難しそうです。本来最盛期の10月の出荷は見込めなくなってしまいました。
平田果樹園では、これから収穫の新高(にいたか)、にっこり、王秋に大きな被害がありました。広い(120m×100m位)梨園地で、場所にもよりますが2割ほど落果してしまいました。梨産地の中でも一番被害を受けています。豊水は収穫中だったので、少しは被害を免れることができましたが、これら収穫する品種(新高・にっこり・王秋など)は収穫・選別してみないとわからない様子です。心配です。
秀幸農園は、豊水・あきづき・王秋・にっこり、新興(しんこう)などを出荷しています。今季は4月の遅霜で実のつきがよくなかったところに、カメムシ被害と長雨・日照不足により小玉傾向になっており、収穫予想が平年の7割を切る位になっていました。そこに今回の台風により1~2割落果しています。今後の傷みも心配されるので、平年の5割位の収穫になりそうです。
日野農園グループでは、これから収穫・出荷する、あたごと新興が1割位落ちてしまいました。今後は、木が揺さぶられたことによる傷みが心配ですが、どの程度になるかわからないという状況です。
アーム農園では、新高(にいたか)は10~15t収穫できる予定でしたが、1割ほど落果してしまいました。まだ袋を被っているのでこれからどれくらい被害があるかわかりません。もともと長雨で太りがよくなく、木に成った状態で割れなどの被害も発生していました。
支援活動の様子についてはこちらから↓
https://www.greencoop.or.jp/category/support-disaster/r2m7-heavy-rain/